人々のニーズに応じる助産・母性保健領域の活動開発・展開を図ります。
助産師への教育と研鑽に根差した助産師職の質の向上を目指します。
地域社会の人々の健康、福祉、安全の拠点として貢献します。
助産師職の労働環境の改善・整備を図り、生涯誇りをもって働ける職場の実現に努めます。
この度、令和5年度大阪府助産師会通常総会および理事会において選任され会長に就任いたしました平山三千代でございます。
前会長からその任を引き継ぎ、新役員とともに本会の目的を達成すべく母子保健等の事業を遂行して参ります。
令和5年5月新型コロナウイルス感染症が感染法上の位置づけが5類となりましたが、この3年間、会員の皆様におかれましては、臨床、地域、教育、行政等で標準予防策を遵守しながら母子保健活動を展開されましたことに対し敬意を表するとともに感謝申し上げます。
さて、助産師に関する歴史を紐解くと、明治9年(1876)大阪府病院での産婆の養成に始まり、明治22年(1888)大阪産婆組合の結成、明治44年(1911)緒方正清氏による助産婦の命名、昭和5年(1930)乳幼児、妊産婦の訪問看護など、すべてここ大阪で始まりました。
現在、本会会員の分娩取扱有床助産所は30数か所あり、コロナ禍においても嘱託医療機関等と連携を図りながら自然な経過を辿る妊娠・出産、母乳育児支援等を行い年間600件前後の分娩を取り扱っています。
また、会員による府下の新生児・乳児・妊婦・産婦訪問件数は令和4年度約60,000件でした。
妊婦・子育て家庭が安心して出産・子育てができるよう妊娠期から出産・子育てまで一貫した伴走型相談支援に加え、包括的性教育、不妊・不育相談、更年期相談等を他職種と連携・協働しながら、府民の母子・家族の健康支援に携わっております。
今後は更に、ICM助産師の倫理綱領に基づき会員全体の資質の向上に取り組んでまいります。
そのために、助産師職能団体として助産師のキャリア開発を支援し、助産師自らがキャリア発達を促すことで、助産師職の質の向上を図って参ります。
また、「私の助産師」、「私の妊産婦」という関係をとおして継続ケアを推進するとともに、助産師が他職種等と連携しワンチームで専門的ケアに取り組む体制づくりも目指します。加えて、助産師が、専門職業人として誇りを持ち、将来にわたって安心して働き続けられる環境づくりを推進して参ります。
最後に、細工谷交差点から本会館への道には花壇があり、四季を通じて住民の方々が植えられた花々が人々を出迎えてくれます。
令和5年6月は落花で道をバイオレットに染めたジャカランダが素晴らしかったです。
大阪府助産師会会館では、毎日多くの方との出会いがあります。
こども・ママたちが2階の子育て「おひさまサンサン広場」に集い、赤ちゃんとお母さんは、4階の「産前産後ケアセンター」で育児を学び、休息等を求めて来館されます。
3階の貸室では高齢者大学校で多彩な科目を学ぶ方の溌溂とした声が聞こえてきます。
府民の皆様、今後とも助産師・大阪府助産師会にご支援を賜りますようお願い申し上げます。
是非、大阪府助産師会館をご利用ください。
明治21年 |
大阪産婆組合設立 |
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明治32年 |
産婆規則及び産婆登録規則発布。産婆の免許制度が確立 |
昭和2年4月 |
大阪府産婆会設立(会員総数1842名) |
昭和16年4月 |
巡回指導婦委嘱 |
昭和20年6月 |
大阪大空襲により産婆会館全焼 |
昭和20年8月 |
助産婦会事務所を井野辺ケイ会長宅に置く |
昭和21年11月 |
GHQ指導により日本産婆看護婦保健婦協会設立 |
昭和23年7月 |
保健婦助産婦看護婦法制定。産婆から助産婦へ改称 |
昭和25年4月 |
大阪府助産婦会館竣工 |
昭和25年6月 |
社団法人大阪府助産師会として認可される |
昭和30年1月 |
日本助産婦会設立(日本看護協会助産婦部会から離脱)に伴い、大阪支部として衣替え |
昭和54年4月 |
会館建替え、社団法人大阪府看護連合会看護教育センター竣工(区分所有:1,2階助産婦会、3,4,5階看護連合会) |
平成4年4月 |
育児、思春期、更年期の相談ダイヤル開設 |
平成12年4月 |
子育て・女性の健康支援センター設立 |
平成14年3月 |
保健婦助産婦看護婦法改正。助産婦から助産師へ改称 |
平成13年10月 |
大阪府助産師会創立75周年及び法人認可50周年記念式典開催 |
平成25年4月 |
一般社団法人大阪府助産師会設立(法人法改正による) |
平成27年4月 |
大阪府助産師会館改修工事竣工 |
平成27年9月 |
産前産後ケアセンターを開設 |
平成28年4月 |
地域子育て支援拠点事業としておひさまサンサン広場を開設 |
平成29年5月 |
大阪府助産師会創立90周年記念式典開催 |
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